910 :名無しさんだよもん :2006/07/25(火) 01:22:12 ID:uVyIPAdZ0
ありゃ909踏んじゃった。それでは指定。

冬の卒業式 KANON
ttp://www007.upp.so-net.ne.jp/adnis/huyusotu00.htm

↓レビューおながいします。

レビュー

911 :名無しさんだよもん :2006/07/25(火) 14:01:15 ID:Bz0pcq3H0
>>910 「冬の卒業式」レビュー
割りとありがちなネタと展開のあゆアフター。
ありがちといっても、ちゃんと作者が考えたストーリーであることはわかるぐらいには作りこまれてし、作者の情熱も感じる。

作者がまず最初に思いつき、そして一番表現したかったのは中盤以降の「卒業式」のシーンであることはタイトルからして明らか。
きっと作者の中では、描かれているより遥かに細かいところまでイメージできてるのだろう。
そのせいもあってやる気の無い序盤の陳腐さが目に付く。まずツカミで外している。
SSとしての体をなすために他の作品を参考にして導入部を構成したのかもしれないが、それこそありがちで面白くない。
書きたいシーン以外(これは序盤だけでなく後半でも散見される)はやっつけ仕事な印象。
最後もイマイチしまりが無い。出来にムラがあるように感じる。
全体としても、文章としてのレベルは残念ながら高くない。
あゆの主観による地の文が数行、会話が数行、の繰り返しで、メリハリも安定感も無く、感情移入も難しい。
恐らく「あゆ&祐一」や「KANONのif」を書きたかったのではなくて、「自分が思いついた素晴らしい(と思える)場面(だけ)」を書きたかったのだろう。

物語や状況としては悪くないが、良作と呼ぶにはまだ力不足だと思う。
書きたいことを書くのが一番だし、それが出来てる部分には魅力的なところもある。
でもそれじゃやっぱり作品としては高評価は得にくいだろうな。

あと「会わさせてくれました」は勘弁。

912 :名無しさんだよもん :2006/07/25(火) 21:09:35 ID:MIDZD3460
この卒業式はいわゆる羽あゆ(子供時代)からの卒業であって、本来

羽あゆクライマックス→「卒業式」→帽子あゆの帰還→

というタイムテーブルになるはずのものが、エンディングの関係で
春まで祐一とあゆは会っていないように描かれてしまったため、
ちょうどいい場所に卒業式を入れることが出来ず、次善の策として
一年後の冬に行っている。つまり、

羽あゆクライマックス→     →帽子あゆの帰還→
(一年後経過)   →「卒業式」→

うまく誤魔化してあるが、再現フィルムのようなやらせ臭さ
がつきまとってしまったように思う。
一度、こう感じてしまうと、帰還直後にやらずに一年も待った
あざとさも気になるし、冒頭のあゆとのやり取りだって
無邪気さをたてにして非難をかわす手段に見えてしまう。

残念ながら>>911氏の指摘通り、卒業式のシーンが書きたくて
あとは無理矢理にまとめたという印象は拭えない。


ただ、好感度の高いイベント選択、キャラ選択であり、
わざとらしささえ感じなければ素直に読めるいい話だと思う。